・タイ国王87歳の誕生日 2014年12月5日(金)
タイの現国王であるプミポン国王の誕生日に行われる記念式典に、タイ人の友人と行ってきました。式典はバンコクの市街にある王宮の前、サナム・ルアン(Sanam Luang)と呼ばれる広場で行われました。
この日は朝からテレビでもひたすら国王についての映像を流していました。街中も国王のシンボルカラーである黄色であふれかえっています。黄色の理由は、国王が月曜生まれであるからだそう。タイでは日曜が赤、木曜が緑といったように曜日ごとに色が決められています。この日に備えて街の屋台では連日黄色いTシャツやポロシャツが大量に売られていました。
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王宮へ向かうバス内 |
一様に黄色のTシャツを着た人と共に王宮へ。式典が始まるのは午後5時からとのことでしたが、14時ごろ私たちが到着した時にはすでに広場には大量の人とテントなどが立ち並んでいました。
広場内にあるテントはほとんどは国王に関する展示でしたが、スタンプラリーのようなものが行われていたり、広場の中央ではなぜか凧揚げがされていたりと和やかな雰囲気。
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おそらく何らかのスタンプラリー |
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金色の葉形の紙に自身の名前を書いて木に飾る |
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夜に式典が行われるステージ |
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巨大な凧 |
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全体が電飾で覆われた車 |
さらに進むと、無料で様々な食べ物や飲み物が配られ、行列ができていました。なんとマッサージまで無料で提供しています。聞いた話では散髪もしてもらえるそう笑
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無料でもらえるご飯を待つ長い行列 |
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マッサージも無料(チップ要) |
その後しばらく近くのワット・アルンなどを見学し、再び戻ってきたときにはすでにうす暗くなり、道路にはイルミネーションが灯っていました。
広場内にはさらに人が増え、通路は歩くのも困難です。タイ人の友人はこの時点ですでにかなり参っていました。
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白い象もお祝いに(白に塗られている) |
先ほど凧揚げなど行われてのどかだった広場が一変。人数制限がされるほど人であふれかえっています。19時ごろ戻ってきたときにはすでに中に入るのが困難だったので、近くで見たい方は早めに来た方がいいと思います。
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ステージでは始終儀式のようなものが行われている |
しばらく待っていると、周囲の人々が広場内で配っているろうそくに火を灯しはじめました。風が吹くとすぐ消えるのでそのたびに周りの人にもらってはまた次の人に配るのくりかえし。
タイ語で粛々と行われている儀式を前にろうそくを持って突っ立っていると、隣の女性の方に何人かと聞かれました。日本人というと大げさなほど喜んでくれ、「国王を愛してくれてありがとう」と笑顔を向けられました。そうしているうちに儀式はクライマックスに。皆が一斉に掛け声をとなえ、歌を歌ってろうそくを頭上にかかげます。最後は大きな花火が頭上にあがりました。
驚いたのはその花火の近さ。すぐ頭上で爆発するため花火のカスがどんどん振ってきます。日本ではまずない規模に笑ってしまいました。
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近すぎて映りきらない |
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少し遠くからの花火 |
こうして式典は終了したものの、会場ではまだ花火があがったり踊りや出し物が続けられていたりと引き続きにぎやかな雰囲気でした。帰りも再び大混雑のなかタクシーを乗りあって帰宅。
いかにタイ国王が国民に愛されているか実感した一日でした。プミポン国王は世界の君主の中で現在最も在位期間が長い国王とのことで、現在の安定した治安もそういった理由が影響していると感じます。あと半年ほどしかタイにいない身としては、どうか私が帰るまでは長生きしてほしいと切実に思ったりもします。それにしてもタイらしいお祝いの仕方で楽しかったです。