2014年12月8日月曜日

黄色い一日・2014年タイ国王誕生日@王宮前広場


・タイ国王87歳の誕生日 2014年12月5日(金) 

タイの現国王であるプミポン国王の誕生日に行われる記念式典に、タイ人の友人と行ってきました。式典はバンコクの市街にある王宮の前、サナム・ルアン(Sanam Luang)と呼ばれる広場で行われました。




この日は朝からテレビでもひたすら国王についての映像を流していました。街中も国王のシンボルカラーである黄色であふれかえっています。黄色の理由は、国王が月曜生まれであるからだそう。タイでは日曜が赤、木曜が緑といったように曜日ごとに色が決められています。この日に備えて街の屋台では連日黄色いTシャツやポロシャツが大量に売られていました。


王宮へ向かうバス内
一様に黄色のTシャツを着た人と共に王宮へ。式典が始まるのは午後5時からとのことでしたが、14時ごろ私たちが到着した時にはすでに広場には大量の人とテントなどが立ち並んでいました。





広場内にあるテントはほとんどは国王に関する展示でしたが、スタンプラリーのようなものが行われていたり、広場の中央ではなぜか凧揚げがされていたりと和やかな雰囲気。

おそらく何らかのスタンプラリー


金色の葉形の紙に自身の名前を書いて木に飾る


夜に式典が行われるステージ



巨大な凧

全体が電飾で覆われた車

さらに進むと、無料で様々な食べ物や飲み物が配られ、行列ができていました。なんとマッサージまで無料で提供しています。聞いた話では散髪もしてもらえるそう笑

無料でもらえるご飯を待つ長い行列

マッサージも無料(チップ要)
その後しばらく近くのワット・アルンなどを見学し、再び戻ってきたときにはすでにうす暗くなり、道路にはイルミネーションが灯っていました。



広場内にはさらに人が増え、通路は歩くのも困難です。タイ人の友人はこの時点ですでにかなり参っていました。



白い象もお祝いに(白に塗られている)
先ほど凧揚げなど行われてのどかだった広場が一変。人数制限がされるほど人であふれかえっています。19時ごろ戻ってきたときにはすでに中に入るのが困難だったので、近くで見たい方は早めに来た方がいいと思います。



ステージでは始終儀式のようなものが行われている
しばらく待っていると、周囲の人々が広場内で配っているろうそくに火を灯しはじめました。風が吹くとすぐ消えるのでそのたびに周りの人にもらってはまた次の人に配るのくりかえし。






タイ語で粛々と行われている儀式を前にろうそくを持って突っ立っていると、隣の女性の方に何人かと聞かれました。日本人というと大げさなほど喜んでくれ、「国王を愛してくれてありがとう」と笑顔を向けられました。そうしているうちに儀式はクライマックスに。皆が一斉に掛け声をとなえ、歌を歌ってろうそくを頭上にかかげます。最後は大きな花火が頭上にあがりました。



驚いたのはその花火の近さ。すぐ頭上で爆発するため花火のカスがどんどん振ってきます。日本ではまずない規模に笑ってしまいました。




近すぎて映りきらない

少し遠くからの花火
こうして式典は終了したものの、会場ではまだ花火があがったり踊りや出し物が続けられていたりと引き続きにぎやかな雰囲気でした。帰りも再び大混雑のなかタクシーを乗りあって帰宅。

いかにタイ国王が国民に愛されているか実感した一日でした。プミポン国王は世界の君主の中で現在最も在位期間が長い国王とのことで、現在の安定した治安もそういった理由が影響していると感じます。あと半年ほどしかタイにいない身としては、どうか私が帰るまでは長生きしてほしいと切実に思ったりもします。それにしてもタイらしいお祝いの仕方で楽しかったです。





2014年11月30日日曜日

時間割・授業時間・単位など〈バンコク・カセサート大学〉

11月も今日で終わりです。タイは12月5日の王様の誕生日(同時に父の日でもある)に向けて街が黄色に染まってきました。大学生にとっては期末試験の近づきも感じる季節です。もう一学期も終わりかと思うとなんだかとてもあっという間だったような。


ちなみにタイでもクリスマスは祝われます。最近は都心部やショッピングモールではクリスマスツリーやサンタが見られるようになりました。でもそれらの背景をバックにセルフィー(自撮り)している人が相変わらず半袖だったり、ツリーの隣で扇風機が売られていたりするところに常夏を感じます。

大型スーパーにて

今回は学期ごとの時間割、授業時間、単位制度について。

・時間割


新学期が始まって2週間か3週間で時間割を決定します。他の学科は定かではありませんが、私が所属しているTropical Agricultureというinternational courseでは、学年ごとに取る科目が決まっているようです。留学生は学年に関係なくその中から好きな科目を取ることができます。その他にも、英語で講義を行っている経済学部の講義や、興味があればタイ語で行われる授業も受けることができます。生徒の希望にそってかなり柔軟に対応してくれる印象でした。


2014年度前期(8-12月)のTropical Agricultureの時間割
上の時間割を見て頂ければ分かると思うのですが、授業は主に午前にひとつ、午後にひとつで各3時間の授業が基本です。日本は90分が基本なので二倍の長さ。これで一授業につき3単位取得します。/Lecや/labと書いてあるのは講義と実習を両方とらなければいけない科目で、例えば私がとっているTropical Entomology(熱帯昆虫学)などは午前に講義2時間、午後に実習3時間の計5時間で3単位というなかなかハードな内容です。(もっとも午後の実習はほとんど毎回1時間ほど早めに終わりますが)

この中から留学生は最低9単位、最高21単位取得できるように時間割を組め、という指定がありました。時間割を決めて用紙に記入し、アドバイザーから認定されたら終了です。
他の学部の授業を取りたい場合や、取ったときに単位認定されるかは、また各々学部責任者や担当の方と話し合う必要があります。

周りの留学生によって授業の取り方は様々でした。KUSEPというプログラム(交換留学とはまた違う、1学期だけの留学プログラム。主に経済学部)では土日も授業がありとっている人もいるし、また欧米から来た人などは週に2,3日しか授業を入れず、残りは旅行などのために空けておくといった人もよく見ました。

授業の内容はざっくり言えば1年から2年は最初の概論や初歩的な知識、3年から4年は専門的な内容が増えていくと思います。4年になるとセミナーなどで各自が論文を調べて発表するなどの授業も入ってきます。

授業の様子についてはまた後日。




2014年10月28日火曜日

イーペン・サンサーイ2014 (Yeepeng Sansai 2014)〈タイ・チェンマイ観光〉



2014/10/25(土)
チェンマイのメージョー大学近くのお寺で行われた、イーペン・サンサーイというコムローイ(ランタン上げ)のお祭りに留学生仲間と一緒に参加してきました。



今回宿泊したのはSlow Houseというチェンマイにある日本人宿。
このお祭りのための送迎ツアーも企画してくれていました。(ランタン込み600B)
当日は道路が非常に込みあうため、20時にランタン上げが行われる会場に向けて14時に宿を出発。15時頃から約5時間ほどそのときに向けて待機していました。
ちなみに個人で行きたい人は、バイクや乗り合いバスなどでも行くことができます。



バンを降りてから会場入り口までしばらく歩く

係員のお姉さん

会場となるお寺
お寺なので極端に短い短パンや過度な肌の露出はNGです。あとお酒やたばこも禁止されています。白い服を着ていくのが正式な格好のようです。


会場の真ん中には紅白の布が敷かれていました。お坊さんが歩くので靴で歩かないようにと注意されました。

会場内の様子

当日は見事な快晴で、その代わり日差しが強く大変でした。長時間待つ人は何か日よけを準備した方が良いです。

場所取り
ランタンを飛ばすためのろうそく台を確保するために皆ロープをはったり敷物を敷いたりして場所を確保していました。


寺内での行事
待ち時間に周辺を見て歩いていると、そばの寺院内では講演が行われ、人々が一斉に念仏を唱えるなどしています。講演は外にも放送され、地元の方々があちこちでお祈りをしていました。

外でもお祈りをしている
日が暮れるにつれて、どんどん人が増えてきます。お祈りをしたり、近くにたくさんある屋台で食べ物を買って食べたり、話したりと皆思い思い過ごしていました。




係員がろうそく台に蝋燭を入れ始めた


全員が行うわけではありませんが、多くの人がランタンに願い事を書き込んでいました。


お坊さんたちが集結
中央の台ではたくさんのお坊さんたちが集合しだしています。
会場のアナウンスはタイ語、英語、中国語、日本語など各国の言葉で、このお祭りの意味やお祈りの正式な方法などが放送されていました。放送に従って一緒にお祈りをしたりします。

会場の外からランタンが飛び始める
暗くなった頃から、ぽつぽつとランタンが既に上がり始めます。会場のすぐ外から定期的に飛んでいっていました。どんどんその数は増えてきて、この時点ですでに十分きれいでした。


始終儀式が行われている
台上では僧たちによる儀式が延々と行われています。放送に合わせて私達もお祈りを行いました。
セルフィ棒で写真を撮るお坊さん

突然上がる花火
お坊さんの話の最中に突然花火が上がったり、上げられるランタンの数はどんどん増えてきたりと結構やりたい放題。皆コムローイが始まるのが待ちきれない感じです。


様々な儀式の末に中央の点火台に火がともされた後、ようやく自分たちのろうそくにも火をつける事が許されます。

蝋燭台に点火





そして20時過ぎ、
いよいよランタンを火にかざし、合図とともに空に放ちます。











 

(↑色合いが違うのはカメラが異なるため)



言葉にならない綺麗さ。このランタン同時上げは繰り返し3、4回ほど行われます。ちなみに私達は一回目で上げようとした結果、周りも見るのに必死でうっかりランタンを炎上させてしまいました
落ち着いて見たい人は二回目以降に上げた方がいいかも。







夜空にあがっていくランタンたちは、小さくなってくると星空のよう。幻想的な風景でした。


「イーペン・サンサーイ」とタイ語で書かれた花火
花火とランタンのコラボ

民族衣装を着たVIP席の方々

フィナーレは大きな花火。ぞろぞろと帰る人々が長い行列を作る中、新しいランタンはまだまだ上がり続けて、頭上にはいつまでもたくさんのランタンが光っていました。


ひどい混雑や渋滞の末、結局帰宅したのは23時頃。満足感の中、疲れた体で飲んだChang Beerはまた格別でしたとさ。



おしまい